あの「法則」がインターネット協会にも・・・?

先日紹介したホットラインセンターですが、6月1日から運用が開始されてた様です。
運用ガイドラインとセンターのFAQ-違法情報についてで漫画やアニメは児童ポルノではない事が明記されているので一先ず安心・・・
というわけでも無いみたいです。


というのもインターネット協議会の参加団体に表現規制言論弾圧を目的とした団体やそれとの関わりを指摘されている団体が含まれているからです。


まずは前にも紹介したECPAT/ストップ子ども買春の会(エクパット東京)ですが、この団体は児童ポルノ法による表現規制推進の中心的存在です。
この団体のHPには直接漫画やゲームを児童ポルノとして規制せよとの文言はありませんが、
児童ポルノ法制定までの活動や各種イベントやメディア等への露出から特に団体の中心人物が二次元も規制したいとの考えを持っていることがわかります。
誰のための法律か?『児童ポルノ禁止法』に関する基礎知識(鳥山仁+ROSF)
こどもの性的な虐待に関するいくつかの誤解を解くことを目的とした資料(グリーントライアングル)
これらの資料を見てもらえればこの団体の真の目的は道徳観念の保護であり児童の性的被害を訴えるのは目的達成の手段の一つでしかない事は明確です。
またこの団体のバックには生活からの快楽の排除をモットーとし、戦前に婦人雑誌の性表現規制を訴えた日本基督教婦人矯風会が付いています。
日本基督教婦人矯風会とは?(1)
日本基督教婦人矯風会とは?(2)
(未成年者の喫煙・禁酒法もこの矯風会の活動によって生まれたものです。)
この団体のHPには事務局便りというページがありますが、ここには以下の文章が掲載されてます。

2002年内閣府の「児童の性的搾取に関する世論調査」の報告によると、子どもポルノの単純所持について、全体の80%以上が規制すべきと回答し、「絵画、イラスト等への規制」についてはモデルが存在していてもいなくても規制すべきとした回答が全体の75%以上でした。更に「子どものように見せている画像」については、70%以上が規制すべきと回答しています。

ここでの「世論調査」とは平成14年8月調査の内閣府大臣官房政府広報室による児童の性的搾取に関する世論調査の事ですが、

(8) 絵画やイラスト等への規制の必要性
 絵画やイラスト等(モデルが存在しない空想上のものと,モデルが存在する模写とがあります)について,被写体となる児童の権利を守る観点等から絵画やイラスト等を規制することについてどう思うか聞いたところ,「規制すべきだと思う」とする者の割合が76.2%(「規制すべきだと思う」53.4%+「どちらかといえば規制すべきだと思う」23.1%)・・・
 ア 規制すべき内容
「規制すべきだと思う」とする者(2,473人)に規制すべきだとすればどのような規制を設けるべきだと思うか聞いたところ,「見る者にとって,児童を描いたものと分かるものであれば,たとえモデルが存在しない空想上のものでも規制すべきである」と答えた者の割合が57.4%,「見る者にとって,誰をモデルにしたのか分からなくても,実際にモデルとなった児童が存在するなら規制すべきである」と答えた者の割合が29.2%,「見る者にとって,モデルとなった児童が誰であるか分かるのであれば規制すべきである」と答えた者の割合が8.7%となっている。

この部分を読んでもらえれば実際に二次元(「絵画、イラスト等への規制」についてはモデルが存在していてもいなくても)規制に
賛成しているのは76.2×57.4÷100≠43.7%、回答者の中で女性や高齢者の割合が高いことを考慮すれば全体の35%程度です。
「事務局便り」には「中学生の子どもを持つ親からは、友達から借りてきた雑誌が普通の書店で購入可能な10代の少女向けポルノ雑誌だったなど、子どもポルノに関する通報、」
という文章もあります。この団体の「児童ポルノ」に対する認識がこの一文からも窺い知ることができます。