小林薫は物理法則まで犯したの?

 さて奈良の女児誘拐殺人事件の裁判が始まったわけですが・・・
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kokoro/news/20050418dde007040066000c.html

  • 毎日新聞)奈良・女児誘拐殺人:奈良地裁初公判 検察側冒頭陳述/弁護側意見書(要旨)

◇検察側冒頭陳述(要旨)
 奈良地裁で18日開かれた小1女児誘拐殺害事件の初公判で、検察側が明らかにした冒頭陳述の要旨は次の通り。

第1 被告人の身上、経歴(略)

第2 被告が年少女児に対する性的趣向を持つようになった経緯等

 被告は、高校2年生の時にアダルトアニメのビデオを見て、年少女児が性の対象としてうつるようになった。

◇弁護側意見書(要旨)
 記録及び弁護人の調査の範囲では、被告の小児性愛的傾向は高校生時代に発生したこと、
それを触発したものがポルノアニメであることははっきりしている。
被告の人格及び性的傾向がどのように形成されたのか、その中身の解明、
そして被告の性的傾向が殺人などの行為と、どのように結びついているのかが、本件審理の中核となる。
弁護人はこれらの問題点を被告人質問、情状鑑定という形で立証する予定である。


弁護側が犯人の刑を軽くするために「犯罪に走ったのはアダルトアニメのせい」と言ってるのかと思ったら、
検察側も同じこと言ってるのかぁ。
精神異常者として責任能力が無い、として減刑されるのを防ぐためかもしれないけど・・・
ところで小林薫が少女に手を出し始めたのはいつだろう?

  • 小林容疑者 「更生できない」保護司ら後悔の念(産経新聞

 中学時代、大阪府内で六歳の女児にいたずらしたとして摘発された後に小林容疑者と対面した保護司の女性(85)は「当初から更生できないと思ったんです」と語る。
三十年近くの間に二百人の犯罪者を引き受けた女性の直感だった。
保護観察中に課された接見に来ない。約束違反は日常茶飯事。しかり飛ばしても、にやにやしながら受け答えするばかりだった。
 「今から思うと(小林容疑者が)ここまでのことをしたのは、私にも原因があった。責任を痛感せざるを得ない」
 十代半ば、小学女児へのわいせつ事件を起こした際には、小林容疑者は「階段を上る幼女のスカートからパンツが見えると、襲いたくなる衝動を抑えられない」と動機を話した。
今回の事件で逮捕されるまで、異常性愛は矯正されなかった。
 中学時代の担任教諭は「かかわった教師として、屈折した性格をつかみきれなかったのが悔しい」と話した。
 女性に対する差別意識など、心深くに根ざした特異な感情を背景に犯行を行うことが多い性犯罪者は、再犯率が高いとされる。
性犯罪に詳しい弁護士は「女児への性犯罪を『いたずら』と表現する風土がいまだにある。性犯罪に甘く、軽視してきた日本の社会にも(再犯を許した)原因がある」と話す。


つまり、「小林薫はポルノビデオを見た高校生の頃から少女に性的な興味を抱くようになり、
それが原因で少女にわいせつな行為を働き始め、初めて捕まったのが中学生の時」ということになるけど・・・
明らかに時系列が矛盾してるよ。
こうした検察や弁護士のあからさまな怠慢すら司法の場で許されてしまえば、
今後の性犯罪対策に新たな障害を与えることになる。
より確実に子供の安全を守るためなら、まず私たちは怠慢や誤認識の存在を議論の場から排除するように努力すべきです。